Bリーグのインサイド至上主義が崩壊⁉~前編~

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23-24シーズン
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みなさんが思い描くBリーグの試合のイメージとはどんなものでしょうか。

「おっきい外国籍選手がリング下でバトルを繰り広げる」「陣地取りみたいな試合展開」「押し合いへし合いが当たり前すぎてファウルが吹かれない」・・・・

私が考えるBリーグとはそういうものでした。バチバチ戦ってスーパーマンみたいでカッコいい!インサイドのフィジカルこそ正義でした。

しかし近年のBリーグ像というか、Bリーグのイメージが少し変わってきたように感じます。

以前よりもスキルが発達し、押し合いへし合いよりもスペーシングで距離をとって遠くからシュートを打つようになっています。その結果、どうなってしまったか・・・

そう

Bリーグのインサイド至上主義が崩壊しました

今日はそんなお話をしようと思います。

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インサイド至上主義が崩壊

第1章:ビッグマン万歳!インサイド至上主義の時代

BリーグはBIG MAN が支配していた

Bリーグには強豪チームやファイナル進出チームには必ず強力なビッグマンを擁していた。

ニック・ファジーカス、ジョシュ・スコット、ライアン・ロシター、ギブス、ダンカン、サイズ、カーク、ジャック・クーリー、ダーラム、ジョン・ムーニー、ドウェイン・エバンス、ブラックシアー、河田チリヂ・・・・

これらの強力なビッグマンたちがBリーグのインサイドを支配し、印象的なプレーを見せてくれていた。

「Bリーグで勝つためにはインサイドを支配しなければならない」

そう言われていたかどうかは知らないけど、私はずーっとそう思っていたし確信していた。「Bリーグとはインサイドなんじゃい」と。

実際、強豪チームの大黒柱の存在やスタッツでもそう表れています。

第2章:データで見るインサイド至上主義

ここでBリーグの歴代ファイナルのカードから、チームリバウンド順位を見てみましょう。

①CSファイナル進出チームのリバウンド順位

シーズン優勝👑RPG順位準優勝🥈RPG順位
2016-17栃木1位(43.5)川崎3位(39.9)
2017-18A東京7位(37.6)千葉J10位(36.9)
2018-19A東京15位(35.8)千葉J9位(37.3)
2020-21千葉J1位(40.8)宇都宮3位(39.5)
2021-22宇都宮4位(38.3)琉球1位(40.9)
2022-23琉球1位(42.0)千葉J3位(40.0)
2023-24広島12位(37.8)琉球3位(40.8)
2024-25宇都宮10位(37.2)琉球1位(43.4)
2025-26長崎17位(36.2)琉球2位(41.6)

2022-23まではファイナル進出チームのほぼ全てがリバウンド上位にいることがわかると思います。

2018⁻19はオンザコートルールの変更があったためイレギュラーになっていますが、翌シーズンからはまた「リバウンドォ!」という事でリバウンドチームがタイトルを争い、2022⁻23まではリバウンド順位上位チームが必ずファイナルまで勝ち上がっています。

リバウンド順位12位の広島ドラゴンフライズが優勝している2023⁻24シーズンもCS進出8チーム中6チームがリバウンドトップ10に入っていることから2023⁻24まではリバウンドの強さはチームの強さとほぼイコールだったという事がわかると思います。

ただ

2024⁻25のファイナルから様子が変わります。

2024⁻25 宇都宮 10位
2025⁻26 長崎  17位

キングスと共に「インサイド至上主義」のズッ友だった宇都宮ブレックスが、なんだかリバウンドとかインサイドに命を燃やす系のバスケから離れ、ペイントタッチからキックアウトを繰り返すクローズアウトゲームで3ポイントをビシバシ打つスタイルにキャラ変。そしてインサイドの守り神であるキングスを倒し、優勝。

翌シーズンには万能ビッグマンがガンガン走って3ポイントを多投する、リバウンド順位が17位の長崎がインサイドの守り神キングスに勝って優勝・・・

Bリーグのラスト2シーズンはリバウンドよりも3ポイントの効率を重視したスタイルのチームが優勝したことになる。

1シーズンだけだったら、たまたま外れ値かなと思うけど2シーズン連続はたまたまじゃないよなー。ここからトレンドは変わっていきそう。

あっ今度はBリーグの3ポイントの試投数の推移を開幕元年から調べてみたよ

②Bリーグ平均3P試投数の推移(2016-17〜2025-26)

シーズンリーグ平均3P試投数備考
2016-1720.8本Bリーグ開幕元年
2017-1819.7本
2018-1920.7本
2019-2022.7本CSはコロナで中止
2020-2123.6本
2021-2224.0本
2022-2325.7本
2023-2427.3本
2024-2527.0本
2025-2628.2本最終B1シーズン

9シーズン前の17⁻18の 19.7本 から右肩上がりに3P試投数が増えていって25-26は

1試合28.2本の3ポイントを打っている。9年で8.5本増加

特に宇都宮の3ポイント試投率の増加は顕著で詳細スタッツが公式に掲載された2020⁻21シーズンの35%→52%とビックリするくらいスリーポイントの試投率(シュート試投数のうち3Pが占める割合)が爆伸びしている

Bリーグ始まった当初は、インサイドが得点に関わる主役で、3ポイントはオプションに過ぎなかったけど、近年のBリーグでは3ポイントを打ちやすいシチュエーションをいかに作り出すかという考えが当たり前になってきている。

Bリーグも成熟してきた証拠ですね~。インサイド大好きマンとしては少し寂しいですが・・・

第3章:ターニングポイントは2024⁻25宇都宮

NBAで3ポイント革命が起きて、各国リーグにもその考えが常識となり、もちろんBリーグにもその考えが広まってきて名古屋Dや三遠がコート上のスペーシングを意識した速いバスケを展開し、宇都宮や長崎もこの潮流に加わってきた。正直キングスが5年連続ファイナリストとして居続けていたことで、インサイド至上主義の最後の壁として立ちはだかっていたが

  • 広島ドラゴンフライズが12位のリバウンド力でファイナル優勝
  • 2024-25:宇都宮がDJニュービル・比江島中心の3P多投チームに変貌しCS優勝
  • 2024-25:優勝チームの3P試投数がついにリーグ1位
  • 2025-26 : 万能ビッグマンを集めた3ポイント試投率2位の長崎が優勝

2024-25・2025-26で明確に変わった

シーズンCS優勝3P試投順位RPG順位
2023-24広島13位12位
2024-25宇都宮1位10位
2025-26長崎2位17位

→ リバウンドを重視する従来の考え方よりも、いい形で3ポイントを投じることがファーストオプションになるスタイルが勝つチームのトレンドになりつつあるし、NBAから始まったこの考え方がもはやBリーグでも常識になりつつある。「リバウンドを制する者がゲームを制する」という考え方そのものが古いものになってしまった。寂しい

Bプレミアのトレンドは?

今後Bプレミアはどのような戦術がトレンドになっていくのか?それはたぶんNBAの様な効率重視のスリーorダンクの時代に向かっていると思う。

今まではキングスやインサイド主軸のチームがCSで活躍していたことで、Bリーグはインサイドのチームが多く活躍するリーグとして体裁を保ってきたが、3ポイントを多投する宇都宮と長崎の優勝で時代は大きく変わるはず。

では琉球ゴールデンキングスはこの新時代にどう挑むのか——後編に続きます

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