前編の記事で紹介した通り、「Bリーグのインサイド至上主義は崩壊」した。Bリーグと言えば強力なビッグマンたちがゴール下でしのぎを削るフィジカルなリーグだったが、3ポイント多投チームの宇都宮と長崎のCS優勝で効率重視のバスケが目指すべきスタイルになっていく。時代は3ポイントorダンクへ向かっていく中で、琉球ゴールデンキングスはどう生きるのか?後編ではキングスについて書いていきます!

■キングスの現在地
ご存知の通り、琉球ゴールデンキングスはインサイド至上主義ど真ん中のチームでした。
ジェフ・ニュートン、アンソニー・マクヘンリー、ジョシュ・スコット、ジャック・クーリー、アレックス・カーク。
それぞれの時代でリーグのインサイドを支配してきた。特に2019⁻20にジャック・クーリーが加入してからはBリーグのペイントエリアはクーリーの生息地として名を馳せていた。
ただでさえクーリーひとりでインサイドをゴリゴリ支配しているところに2023⁻24アレックス・カークを獲得。クーリーが下がったと思ったらカークが「Konichiwa」するという日本列島が震撼するロスターが完成した。
と思ったら同シーズンにカークが日本国籍を取得し、クーリーとカークを並べる戦術が可能に。3ポイントの重要性が高まるBリーグに再びインサイドの重要性を叩きつける形となった。
しかしインサイドに全振りしたキングスが優勝したのは5度のファイナルで1回だけ。
前編でデータを示した通り、キングスが優勝した後の3シーズンはリバウンド争いに優位なチームではなく3ポイントを多投するチームが優勝している。
私は明確に「インサイド主体で優勝した最後のシーズン」がキングス2022⁻23シーズンだったと理解している。これからは3ポイントと効率重視のチームが優勝する、というかCS出場チームが全てそういうチームになると予想しています。
時代は3ポイント多投が主流になっていく中で、インサイドを最も愛したチームにであるキングスがBプレミア新時代にどういう戦術で生きていくかというのは、キングスファンだけではなくBプレミア全体の関心事になっているはず
ではキングスが実際どんな感じなスタイルになっていくのか、考えてみましょう😊
■大改革~2026夏~コーチマックが目指すスタイル
これまでキングスがハーフコートバスケにこだわっていたのはもちろんクーリーやカークなどのインサイドの覇者がいるから。
でも、それだけではなかったと思う。個人的には昨季までキングスの絶対的司令塔の岸本隆一の存在も大きかった。
岸本の展開するハーフコートバスケはふつくしく、ピック&ロールは芸術的だしクーリーやカークとの相性が抜群に良かった。不確定要素が多い攻守の切り替え多いトランジションバスケ※よりも岸本が正解を出し続けられるハーフコートバスケにこだわるのは当然のことだったし、優勝こそ1回にとどまったけど5年連続ファイナル進出という今後塗り替えられないであろう結果を出している。岸本とビッグマンを中心にしたキングスはBリーグの歴史で最も結果を出したチームと言っても過言ではないはず。
その絶対的司令塔の岸本が京都ハンナリーズへ移籍した。
だからこそキングスは変化するべきだし、リーグのトレンドにも適応するチャンスだと思う。
コーチマックは「速いペースのバスケット、そして多くのボールムーブメントがあるバスケットボールを作り上げたい。」と会見でコメントしているようにリーグのトレンドに挑戦する意欲がある。そしてそれは補強面でもそう。
正PGだった岸本のポジションには三遠ネオフェニックスから獲得した大浦颯太が入ることになる。岸本の様なシュート力も勝負強さもあり、ペイントエリアへのアタック意識も高い大浦は理想の補強だと言っていい。それに加えてパススピードが速く、速攻の意識も高いので脇と絶対に合う。
そして三遠で大浦とチームメイトだったディビッド・ヌワバの補強もマックの理想とするチーム像にピッタリと合う選手。速攻で走るし、ドリブルでアタックも出来るし3ポイントもある。あとブロックがカッコいい。間違いなくチームエースになる選手がシャカリキ走ってくれるのはホント助かる。
バスケって一人の意識でチームは変わらないけど二人いればマインドが共有されるんだよね。キングスに染み付いたハーフコートバスケ(速攻得点24位)は大浦とヌワバがいることで走るチームに生まれ変わると思う。それに呼応してラベナ、脇、佐土原、とどんどん走るカルチャーが育っていくのを期待してしまう。
加えてチャレンジャー精神マシマシみたいだから期待がふくらんでいきますね~
キングスの初陣である9月の「ISLAND GAMES 2026」を観戦する人は、座ってアゴをさすりながら
「マックが会見で速いペースのバスケがしたいって言ってただけあって今季のキングスはやっぱ結構走るな~」
と言いましょう。キングスが好きなあの人から一目置かれる存在になれます(なれるとは言っていない)


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